特別償却と特別控除の比較

一定の要件を満たす固定資産を購入した場合、特別償却と特別控除の適用が可能となりますが、はてしてこの2つの優遇規定はどちらが得なのでしょうか。2つの規定を簡単に説明しつつ比較をしてみたいと思います。

(1)特別償却
   特別償却とは、固定資産を購入した年度において、通常の減価償却費に加えてその資産の取得価格の30%相当額(30%以上の場合もあり)の償却を認めるというものです。減価償却費が大きければ利益は小さくなりますので、購入初年度においては有利な規定です。
ただし、2年目以降にはついては、減価償却費は減ってしまい、トータルで見れば同額の減価償却費を計上することになります。つまり、特別償却は経費を前倒しで計上することにより、課税を繰り延べるという手法です。

(2)特別控除
  特別控除とは、固定資産の取得価格の7%相当額(10%の場合もあり)を直接法人税から差引くというものです。この場合は、特別償却とは異なり、2年目以降も減価償却費に影響はなく、購入年度の法人税が純粋に小さくなります。

では、上記の両者を比較してどちらが有利なのでしょうか。一般的には安定して黒字が出ているような場合ですと純粋に税額が減少する特別控除の方が有利でしょう。しかし、購入年度は黒字ではあるが2年目以降は赤字の可能性があるといった場合では、特別償却が有利である可能性もあります。判断に迷う場合は税理士等の専門家に相談をしましょう。

2015/04/18 — カテゴリー: 神戸会社設立応援団ブログ

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